「サメコ」と「ヤキウリ」
「サメコ」と「ヤキウリ」 読み違いということがある。「焼売(しゅうまい)」をそのまま「やきうり」と読んだりすることだ。焼売で一番知られているのは、横浜崎陽軒のそれだろう。だが、崎陽軒のパッケージには「シウマイ」と記されているだけで、商品の漢字表記はない。シウマイは知っていても、焼売は知らない人であれば、それをやきうりと読むのは素直なことだ。焼売の兄弟のような餃子にも似たようなことがある。...
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「シンフー」の閉店 宇都宮餃子の有力店であった「シンフー」が、この2月29日で閉店した。シンフーは、宇都宮餃子が全国に認知された1993年以降に登場した餃子店の一つで、1997年の創業。豊富なメニューを作り上げ、大阪などにも出店するなど、意欲的な餃子店だった。閉店の理由は、明らかにされていない。...
View Article宇都宮餃子とライバルの軌跡 (2)宇都宮を破った静岡
宇都宮餃子とライバルの軌跡 (2)宇都宮を破った静岡 本場ファーストフードとの競争を、宇都宮のファーストフードである餃子は、外食・中食の分野にウィングを伸ばすことによって、さらに発展する糸口をつかんだ。宇都宮市内にくまなく張り巡らされた餃子店のネットワークは、宇都宮市民の餃子好きを加速させた。誰も知らなかったのだが、いつのまにか宇都宮は餃子の町になっていた。...
View Article宇都宮餃子とライバルの軌跡 (3)隠れ餃子の町だった浜松餃子
宇都宮餃子とライバルの軌跡 (3)隠れ餃子の町だった浜松餃子 家計調査の「ぎょうざ」購入額で、静岡市にかわって宇都宮市に対抗したのが浜松市だった。静岡は、2007年に4位を記録したのを最後に、トップ5から姿を消している。次の年に、浜松がいきなり2位で登場する。...
View Articleショージ君(東海林さだお)の疑問 「餃子のヒダはなんのため」
ショージ君(東海林さだお)の疑問 「餃子のヒダはなんのため」 東海林さだおと言えば、漫画家であるだけでなく食通として知られている。食通と言っても、やたら高級なもの(つまり高いもの)に憧れる上昇志向の強いグルメではない。ごく普通の食べ物に惹かれる、庶民派の食通である。東海林さだおと呼ぶより、かれの代表作の主人公であるショージ君と呼ぶとイメージが浮かぶ。...
View Article宇都宮餃子とライバルの軌跡 (5)ライバルは別にいる 3 揺らぐ「安い」の優位性
宇都宮餃子とライバルの軌跡 (5)ライバルは別にいる 3 揺らぐ「安い」の優位性 宇都宮餃子が有名になったころ、その安さが目を引いた。餃子一人前が二百円台は、一般的なそれの半額程度、うまくて安いと評判になった。...
View Article(5)ライバルは別にいる 4 ライバルの多様性
(5)ライバルは別にいる 4 ライバルの多様性 宇都宮餃子の発展の歴史は、また、そのライバル登場の歴史でもある。はじめは宇都宮餃子内での競争があった。競争があっても、いや、競争があればこそ宇都宮餃子は前進することができた。...
View Article「蘭鈴」と「大銀杏」の風景(宇都宮餃子の風景)
「蘭鈴」と「大銀杏」の風景 宇都宮市の名木と言われる銀杏がある。樹齢400年、33mの高さと6.4mの巨木が立っているところは、かつての宇都宮城の中である。いまは大谷石の石垣に囲まれている...
View Article宇都宮駅東口に新旧餃子店が並ぶ風景
宇都宮駅東口に新旧餃子店が並ぶ風景 宇都宮餃子が、有名に成りはじめたころ、宇都宮駅近くに、餃子店はなかった。その空白を埋めたのは、宇都宮餃子がブームになってから新規に参入してきた新興店である。...
View Articleセブンイレブンに餃子W弁当が並ぶ風景(宇都宮餃子の風景5)
セブンイレブンに餃子W弁当が並ぶ風景(宇都宮餃子の風景5) 餃子と弁当、これをミスマッチと感じる人は多いはずだ。餃子は、焼き立てこそおいしい。冷めると皮が固くなる、匂いがきつくなる。温かけれれば温かいで、持ち歩こうものなら周囲に匂いが発散する。餃子だということが一発でばれる。その、やっかいな餃子弁当を販売しようという勇気ある?コンビニが出現した。セブン-イレブンである。...
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